熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」は、春になると日本一大きな大鳥居をバックにソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇り、熊野本宮大社の大鳥居の桜や大斎原の桜と呼ばれ、毎年大勢の花見客で賑わいます。
でも、近年大斎原の桜とともに俄かに話題となっているのが、大斎原の東側の堤防に一本だけ立っている「堤防の一本桜」です。
こちらの記事では大斎原の桜と堤防の一本桜の概要を始め、アクセスや駐車場などについて紹介しています。
大斎原とは
大斎原は熊野本宮大社の旧社地のことで、かつて熊野本宮大社は音無川・岩田川・熊野川が合流する大斎原と呼ばれる中州にあり、明治22年の洪水で社殿が流出するまでは境内はこちらにあったのです。
当時は、十二の社殿に楼門、神楽殿や能舞台など、現在の数倍の規模だったそうですが大水害によって社殿の多くが流出、水害を免れた4社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座されたそうです。
熊野本宮大社から500mほど離れていますが、高さ約34m、幅約42mの大鳥居が立っているのですぐにわかります。熊野本宮大社から徒歩10分ほどの距離になります。
大斎原の桜
熊野本宮大社東側にある桜の名所で、日本一の大鳥居をバックに約100本のソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇ります。熊野本宮大社の旧社地、大斎原にあることから大斎原の桜と呼ばれています。
神が舞い降りたとされるスピリチュアルスポットとしても有名で、現在は流失した中四社と下四社をまつる二つの石祠が建立されています。
堤防の一本桜
熊野本宮大社の大鳥居の桜はすっかり有名ですが、その陰で一本の桜が離れたところでひっそりと咲いているのをご存知でしょうか。
その一本桜がある場所は、熊野本宮大社河川敷駐車場の東側を流れる熊野川の堤防の上、駐車場に車を停めてそのまま堤防を歩いて行くと堤防の上に一本だけ立っています。
いつごろからあったのか、誰が植えたのかも誰も知らない謎の一本桜。ただ、その美しさだけは知らず知らずのうちに人々の目に焼き付いているのです。
場所とアクセス
場所:「熊野本宮大社河川敷駐車場の南」
住所:和歌山県田辺市本宮町本宮1110(熊野本宮大社)
電話:0735-42-0009(熊野本宮大社)
堤防の一本桜のまとめ
スピリチュアルスポットのすぐそばに一本だけ立つ桜、生い立ちさえ誰も知らないという謎の一本桜なので、ひょっとすると神様が降臨されたときにお持ちになったのかもしれませんね。
機会がありましたらぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょう。
熊野本宮大社は、全国に4700社以上ある熊野神社の総本社です。お花見のついでにこちらにも足を運ばれてみてはいかがでしょうか。