日本ではいろんな記念日がありますよね。
もちろんその記念日に意味があったり由来があるものもあれば、ただ語呂がいいのでその日に乗っかったというものまであり、そして一番驚いたのは1年365日すべてが記念日になっていたことでした。
その記念日の一つに“いのちの日”というがありますが、よく見てみると一年のうちに“いのちの日”が2つあることに気が付きます。
こちらの記事では、3月11日と12月1日の2つの“いのちの日”の違いについてご紹介しています。
いのちの日 3月11日
さて、一年に2つある“いのちの日”の一つは3月11日。
これは、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で多くの命が失われたことから、命の尊さを思い、命の大切さを考え、震災で学んだことを風化させることなく災害に備えようということを目的として「災害時医療を考える会(Team Esteem)」が制定したものです。
地震の規模はマグニチュード9.0、宮城県栗原市で最大震度震度7が観測され、東京や横浜、千葉などでも震度5強が観測され、東北地方を中心に12都道府県で約18,000人の死者や行方不明者が発生しました。
明治以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ3番目の規模の被害となり、まさに未曽有の災害が起こったのです。
災害はいつ起こるかわかりません。だからいつ起こってもいいように準備をすることが大切だということでこの日を“いのちの日”としました。
いのちの日 12月1日
そしてもう一つの“いのちの日”が12月1日。
こちらは、2001年(平成13年)に厚生労働省が自殺予防活動の一環として制定したものです。
当初は「21世紀における国民健康づくり運動」で、心身の健康問題に関する正しい理解の普及と啓発を行うための日として2001年に暫定的に12月1日に制定されましたが、翌2002年に自殺防止対策有識者懇談会で正式に12月1日と決定されました。
こちらの“いのちの日”から1週間は、精神的な危機や悩みを抱えながらも誰にも相談できずにいる人に向け、相談窓口として全国一律の番号で“いのちの電話”が設置され、期間中は24時間通話可能な電話窓口に転送されるようになります。
この取り組みは一般社団法人・日本いのちの電話連盟が実施しており、対応時間内と制限回数内であれば365日相談することができます。