箱根駅伝2024 注目選手|戦力分析から予想した区間賞と優勝校

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スポーツ

こちらの記事では、サイトの管理人がこれまでの記録データをもとに戦力分析し、また各大学や選手の新しい情報などを日々チェックしながら限りなくフレッシュな情報を加筆し、「箱根駅伝2024」の注目選手や区間賞予想と優勝校予想を紹介しています。

これまでのように漠然と選手の走りを見守るのではなく、事前に選手個々のデータや大学の能力などに注目しながら見るだけで、記念大会となる「第100回東京箱根間往復大学駅伝競走 2024」が、これまでよりきっと100倍は楽しめると思います!

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箱根駅伝の楽しみ方

お正月の風物詩と言えば箱根駅伝。箱根駅伝の魅力といえば、母校の襷を繋ぐために懸命に走る選手たちが繰り広げる、様々なドラマと感動を私たちに与えてくれることです。

母校が出場する方は当然母校を応援されるでしょうが、箱根を走ることを目標に日々練習してきた選手たちの熱い走りを見ていると、特に応援する贔屓の大学がなくったって楽しめるのでじつに不思議なものです。

でも、どうせ箱根駅伝を見るなら漠然と見るよりも、事前に優勝を争う有力校を戦力分析し、区間賞や区間新記録が狙える注目選手などを押さえておいて、その選手の走りを見守るともっと箱根駅伝を楽しむことができます。

箱根駅伝2024 注目選手を徹底解説

2023年の「第99回東京箱根間往復大学駅伝競走」は駒澤大学が2日の往路優勝、3日の復路優勝も飾り完全優勝での総合優勝に輝きました。

全日本大学駅伝でも圧倒的な強さを見せつけて優勝し、実力では一歩抜けている感じの駒澤大学が箱根駅伝も連覇して2年連続の3冠を達成することができるのか、それとも、青山学院大学・中央大学・國學院大學・創価大学のどこが阻止するのか、はたまた思わぬ伏兵が現れるのでしょうか!


区間賞が予想される注目選手

やはり毎年気になるのは区間賞ですね。誰が区間賞を取るのか予想を立てて見る方がやはりレースが面白くなりますよね。

ここでは各校の区間賞候補の選手をご紹介しております。注目選手がエントリーしている区間では、彼らの走りに注目していただければまた面白いかと思います。(※10000mのPB(パーソナルベスト)と管理人の判断を基準にしておりますので、強い選手でも名前があがっていない場合があります。※選手名にブルーの網掛は12月29日に区間エントリーされた選手です)

駒澤大学

鈴木 芽吹(4)(PB27.30.69):箱根4区3位ー出雲6区1位全日本7区3位2024登録
安原 太陽(4)(PB29.08.88):箱根7区5位ー出雲5区2位ー全日本6区1位上尾ハーフマラソン11位2024登録
赤津 勇進(4)(PB28.30.64):全日本1区1位2024登録
赤星 雄斗(4)(PB30.07.21):箱根8区4位ー全日本4区2位2024登録
篠原倖太朗(3)(PB27.38.66):箱根3区2位ー出雲1区1位全日本3区2位2024登録
伊藤 蒼唯(2)(PB28.28.15):箱根6区1位ー出雲4区3位ー全日本5区2位2024登録
佐藤 圭汰(2)(PB27.28.50):出雲2区1位ー全日本2区1位(区間新)2024登録
山川 拓馬(2)(PB30.27.22):箱根5区4位ー出雲3区3位ー全日本8区1位2024登録

青山学院大学

佐藤 一世(4)(PB28.11.00):箱根7区7位ー出雲3区4位ー全日本3区8位M対抗戦1位2024登録
山内 健登(4)(PB28.28.75):出雲4区1位全日本5区4位M対抗戦8位2024登録
小原 響(4)(PB28.28.97):全日本4区7位2024登録
倉本 玄太(4)(PB28.19.31):M対抗戦4位2024登録
若林 宏樹(3)(PB28.25.71):全日本1区8位2024登録
太田 蒼生(3)(PB28.20.63):箱根4区2位ー全日本7区5位M対抗戦5位2024登録
田中 悠登(3)(PB28.35.60):箱根8区5位ー全日本8区3位2024登録
黒田 朝日(2)(PB28.15.82):出雲2区1位ー全日本2区2位M対抗戦3位2024登録
荒巻 朋煕(2)(PB28.37.51):全日本6区3位2024登録

國學院大學

伊地知賢造(4)(PB28.29.95):箱根5区7位ー出雲3区5位ー全日本8区2位2024登録
平林 清澄(3)(PB27.55.15):箱根2区7位ー出雲6区4位ー全日本7区1位2024登録
山本 歩夢(3)(PB28.16.92):箱根3区5位ー出雲4区6位ー全日本2区11位2024登録
青木 瑠郁(2)(PB28.32.90):箱根1区13位ー出雲2区8位ー全日本5区3位2024登録
上原 琉翔(2)(PB28.36.44):箱根7区6位ー出雲1区3位ー全日本3区3位2024登録
高山 豪起(2)(PB28.43.51):箱根8区13位ー出雲5区4位ー全日本4区4位上尾ハーフマラソン5位2024登録

中央大学

中野 翔太(4)(PB28.00.86):箱根3区1位ー出雲2区6位ー全日本2区6位2024登録
吉居 大和(4)(PB28.01.02):箱根2区1位全日本3区11位2024登録
湯浅 仁(4)(PB28.12.17):箱根9区6位ー出雲6区2位ー全日本7区2位M対抗戦2位2024登録
阿部 陽樹(3)(PB28.26.58):箱根5区3位ー出雲4区5位ー全日本8区4位M対抗戦6位2024登録
吉居 駿恭(2)(PB28.06.27):箱根4区5位ー出雲3区11位ー全日本1区3位2024登録
溜池 一太(2)(PB28.26.77):箱根1区4位ー出雲5区3位ー全日本4区3位2024登録

城西大学

山本 唯翔(4)(PB28.25.21):箱根5区1位ー出雲6区3位ー全日本8区5位2024登録
ヴィクター・キムタイ(2)(PB27.41.04):箱根3区11位ー出雲3区1位全日本3区1位2024登録
斎藤 将也(2)(PB27.59.68):全日本4区1位2024登録

創価大学

山森 龍暁(4)(PB28.27.21):箱根3区14位ー出雲4区1位全日本2区13位2024登録
桑田 大輔(4)(PB28.11.08):箱根8区9位ー2024登録
吉田 響(3)(PB28.59.50):出雲5区1位全日本5区1位(区間新)2024登録
石丸 惇那(2)(PB28.38.16):箱根10区15位ー出雲1区5位ー全日本3区13位2024登録
スティーブン・ムチーニ(1)(PB28.05.98):全日本7区4位2024登録
織橋 巧(1)(PB29.01.48):全日本1区4位2024登録

東洋大学

小林 亮太(3)(PB28.36.42):箱根3区9位ー全日本2区16位ー出雲3区8位ー2024登録
松山 和希(4)(PB28.42.17):出雲4区8位ー2024登録

大東文化大学

ピーター・ワンジル(3)(PB28.25.20):箱根2区20位ー全日本6区2位上尾ハーフマラソン4位2024登録

東海大学

石原翔太郎(4)(PB28.05.91):箱根2区4位ー2024登録
梶谷 優斗(3)(PB28.27.77):箱根1区19位ー箱根予選会231位ー2024登録
花岡 寿哉(2)(PB28.15.65):箱根3区6位ー箱根予選会58位ー全日本7区7位2024登録

早稲田大学

石塚 陽士(3)(PB27.58.53):箱根2区10位ー出雲3区7位ー全日本3区7位2024登録
間瀬田純平(2)(PB29.13.46):箱根1区14位ー出雲5区5位ー全日本1区2位2024登録
山口 智規(2)(PB29.35.47):出雲2区3位ー全日本2区4位上尾ハーフマラソン2位2024登録
工藤 慎作(1)(PB28.31.87):出雲4区10位ー全日本4区13位2024登録

順天堂大学

三浦 龍司(4)(PB28.32.28):箱根2区12位ー全日本2区8位2024登録
浅井 晧貴(3)(PB28.30.11):箱根2区7位ー出雲6区4位ー全日本8区6位2024登録
海老澤憲伸(3)(PB28.36.69):出雲4区6位ー2024登録
吉岡 大翔(1)(PB28.46.96):出雲1区11位ー全日本3区14位2024登録

東京農業大学

高槻 芳照(4)(PB28.11.99):箱根予選会67位ー全日本7区11位2024登録
並木 寧音(4)(PB28.16.30):箱根予選会30位ー全日本4区5位2024登録
前田 和磨(1)(PB28.03.51):箱根予選会9位ー全日本2区3位2024登録

国士舘大学

ピーター・カマウ(3)(PB28.19.48):箱根2区9位ー箱根予選会6位ー全日本2区14位2024登録

法政大学

松永 伶(4)(PB28.28.15):箱根1区3位ー出雲1区9位ー全日本1区9位上尾ハーフマラソン3位2024登録
宮岡 幸大(2)(PB28.57.69):箱根7区8位ー上尾ハーフマラソン6位2024登録

明治大学

児玉 真輝(4)(PB28.22.27):箱根予選会25位ー全日本選考会1組3位2024登録
杉 彩文海(4)(PB28.28.94):箱根7区11位ー箱根予選会52位ー2024登録
森下 翔太(2)(PB28.24.84):箱根3区4位ー箱根予選会106位ー全日本選考会4組14位2024登録

立教大学

関口 絢太(4)(PB28.29.24):箱根3区16位ー箱根予選会14位ー全日本選考会4組19位2024登録
中山凜斗(4)(PB28.50.52):箱根9区12位ー箱根予選会36位ー2024登録

日本体育大学

山崎 丞(2)(PB28.23.69):箱根1区9位ー箱根予選会80位ー2024登録

山梨学院大学

ジェームス・ムトゥク(2)(PB27.50.54):箱根予選会3位ー全日本選考会4組2位2024登録
ビリアン・キピエゴ(1)(PB27.51.65):上尾シティハーフマラソン1位2024登録

日本大学

シャドラック・キップケメイ(1)(PB28.13.10):箱根予選会1位全日本選考会4組29位2024登録

神奈川大学

小林 篤貴(4)(PB28.21.10):箱根予選会13位ー全日本選考会4組17位2024登録

中央学院大学

吉田 礼志(3)(PB27.58.60):箱根予選会11位ー全日本選考会4組失格2024登録

駿河台大

スティーブン・レマイヤン(1)(PB27.56.49):箱根予選会10位ー2024登録
ムサンガ・ゴッドフリー(2)(PB28.28.36):全日本選考会4組6位2024登録

前回大会の実績を持つ選手

2023年の箱根駅伝を走った実績を持つ選手たちです。成果を出した選手もいれば、思ったように走ることができなかった選手もいます。

今回こそはと意気込んでいる選手には絶好のリベンジのチャンスですが、特に4年生はこれが最後のレースになるので彼らの走りにぜひ注目してください。黄色の網掛けは12月11日にエントリー登録された選手です(※名前の後の数字は学年です)

【駒沢大学】:鈴木芽吹4・安原太陽4・赤星雄斗4・青柿響4・篠原倖太朗3・山川拓馬2・伊藤蒼唯2
【中央大学】:湯浅仁4・吉居大和4・中野翔太4・阿部陽樹3・溜池一太2・吉居駿恭2
【青山学院大学】:佐藤一世4・太田蒼生3・田中悠登3
【國學院大學】:鈴木芽吹4・伊地知賢造4・佐藤快成3・平林清澄3・山本歩夢3・青木瑠郁2・上原琉翔2・高山豪起2
【順天堂大学】:三浦龍司4・石井一希4・藤原優希4・浅井皓貴3・村尾雄己2
【早稲田大学】:佐藤航希4・北村光4・菖蒲敦司4・石塚陽士3・伊藤大志3・伊福陽太3・菅野雄太3・間瀬田純平2
【法政大学】:松永伶4・細迫海気4・宗像直輝4・高須賀大勢4・武田和馬3・宮岡幸大3
【創価大学】:山森龍暁4・桑田大輔4・野沢悠真2・石丸惇那2
【城西大学】:野村颯斗4・山本唯翔4・山中秀真4・林晃耀3・平林樹3・斎藤将也2・キムタイ2・鈴木健真2・大沼良太郎2・桜井優我2
【東洋大学】:佐藤真優4・石田洸介3・小林亮太3・梅崎蓮3・西村真周2
【大東文化大】:久保田徹4・菊地駿介4・佐竹勇樹4・大谷章紘3・ワンジル3・入濱輝大2
【明治大学】:杉彩文海4・尾崎健斗3・森下翔太2・堀颯介2・吉川響2
【帝京大学】:小野隆一朗4・西脇翔太4・末次海斗4・日高拓夢4・小林大晟3・山中博生3・柴戸遼太2
【日本体育大学】:吉冨純也4・内山峻一4・大森椋太4・漆畑徳輝4・分須尊紀3・山崎丞2
【立教大学】:関口絢太4・内田賢利4・服部凱杏4・中山凜斗4・山本羅生3・林虎大朗3・安藤圭佑3・馬場賢人2・相沢拓摩2・国安広人2
【国士舘大学】:山本龍神4・山本雷我4・中島弘太3・西田大智3・鈴木伸弥3・カマウ3・川勝悠雅2
【東海大学】:石原翔太郎4・佐藤真優4・神薗竜馬4・丸山真孝4・越陽汰3・花岡寿哉2
【山梨学院大学】:北村惇生4・高木翔瑛4・新本駿3・高田尚暉3・村上大樹3

新エース候補の注目選手

注目の新エース候補の筆頭は駒澤大学2年生の佐藤圭汰選手でしょうか。5000mで13分22秒91と学生屈指のスピードを誇る高速ランナーで、全日本大学駅伝でも2区を激走し区間1位で区間新記録をマークしました。箱根でもどんな走りを見せてくれるのか注目したいランナーの一人です。

中央大学2年生の吉居駿恭選手も候補の一人でしょう。5000mでは学生歴代10位の13分22秒01を記録しており、10000mでも28分06秒27のPBを持つ高速ランナーで、全日本でも1区を3位と好走しました。

あとは出雲駅伝では2区1位、全日本の2区では2位で区間新をマークし、11月22日開催された「MARCH対抗戦」でパーソナルベストを更新した青山学院大学の黒田朝日選手だ。

原晋監督は「トラックの持ちタイム以上にロードで強い。青学大の新・駅伝男です」と、黒田選手が今回の箱根のキーマンと考えているようだ。同じく全日本の4区で区間賞を獲得した斎藤将也選手にも新エース候補としての走りを期待したいものです。

また、中学時代に世代トップクラスと言われた立教大学の服部凱杏選手にも注目したい。近年伸び悩んでいたものの、11月下旬から行われていた沖縄合宿から絶好調といい、「1区で爆発力ある走りを見せたい」と意気込んでいるそうなので、ぜひ1区で走る姿を見てみたいものだ。

全日本7区で区間賞の國學院大學の平林清澄選手、そして今年の春に春東海大から創価大に編入するという大きな決断をし、全日本5区で区間新をマークして結果を出した吉田響選手もエース候補と言ってもいいのではないでしょうか。

ルーキーの注目選手

選手の力はもちろんですが、その時のコンディションによってもエントリーされるメンバーは変わります。選手たちは箱根に照準を合わせてコンディションが最高になるように調整しますが、最後は監督の戦略もありますので選手たちは静かにその時を待ちます。

ここで紹介するのは、1年生ながら箱根駅伝でも活躍が期待できるルーキーランナーたちです。当日に区間エントリーされていたら、彼らの走りにもぜひ注目して見ていただきたい!(※ブルーの網掛けは12月29日に区間エントリーされた選手です)

・東京農業大学ー前田和磨(全日本2区で区間3位の6人抜き)
・山梨学院大学ービリアン・キピエゴ(上尾シティハーフマラソンで1位)
・國學院大學ー後村光星(全日本1区6位)
・順天堂大学ー吉岡大翔(出雲1区11位:全日本3区14位)
・早稲田大学ー工藤慎作(出雲4区10位:全日本4区13位)・長屋匡起(出雲6区6位)
・創価大学ー織橋巧(全日本1区4位)・小池莉希(出雲2区5位:全日本4区16位)
・東洋大学ー薄根大河(全日本5区10位)
・東海大学ー南坂柚汰(全日本4区9位)
・日本大学ーシャドラック・キップケメイ(箱根予選会1位:全日本選考会4組29位)
・明治大学ー綾一輝(箱根予選会35位:全日本選考会4組23位)
・東海大学ー南坂柚汰(箱根予選会55位:全日本選考会2組6位:全日本4区9位)
・中央大学ー柴田大地

勝敗のカギを握る注目選手

オリンピアンの三浦龍二選手、吉居大和選手や鈴木芽吹選手といった4年生の最後の走りにも注目したいものです。

特に、2023年の箱根駅伝では2区で12位と、不本意な成績で終わった三浦龍二選手。巻き返しを図った全日本でも区間8位と不完全燃焼に終わった感があるので、箱根ではきっと思うところがあるのではないでしょうか。

また、中央大学の吉居駿恭選手(2)は吉居大和選手の弟で、ともに同じ大学で走る兄弟ランナーということで話題ですが実力もあるので注目したい選手です。

駒澤大学

篠原倖太朗:日本学生ハーフマラソンでは1位でゴールに駆け込み、今季開幕戦の出雲駅伝1区では区間賞を獲得して完全優勝の流れを作った。全日本でも3区を2位と好走し、「八王子ロングディスタンス」では27分38秒66とPBを更新して波に乗っている。しかし、佐藤圭汰やキャプテンの鈴木芽吹からは後れを取ったことで「やっぱり弱いなと。シンプルにそれだけ」と悔しがっていたことが起爆剤となるかも知れない。12月15日のオンライン会見では「どこでも任されたところに入る。与えられた役割を全して2年連続3冠に近づけたい。エースが2区を走る(もの)。田沢(廉)さんの66分台が1つの目標になる」とエース区間も視野に入れている
鈴木芽吹:12月15日のオンライン会見で、「(希望区間は)2、4区。プレッシャーは感じるが、憧れの舞台を楽しんで走る気持ちで」と意気込んでおり、「(2区に起用されたとしたら)今年の田沢さんが出した(1時間)6分半を目安に走りたい。4区なら最低でも(1時間)0分台で区間記録を狙えれば」と話しており心強い限りだ。
佐藤圭汰:前回の箱根を体調不良で欠場しただけに今回にかける意気込みはすごいものがある。12月15日のオンライン会見で「1区で絶対に区間賞を獲ってチームの優勝に貢献したい。5000メートル14分ちょうどのペースに近づける走りがしたい」と、堂々と区間賞獲得宣言をするほど好調を維持している。
花尾恭輔:今季は夏前の疲労骨折の影響で出雲駅伝と全日本大学駅伝には出走できなかったが、安定感抜群で監督の信頼が厚い主力のひとりだ。全日本のあと藤田敦史監督も「彼は箱根を絶対に走ってもらわないといけない選手」という言葉を残しているように完全復活が期待される。もちろん今回のチームエントリーのメンバーには入っている。
安原太陽:彼には、2年生の時に3区を走って区間16位とブレーキとなってしまった苦い思い出がある。叶うことならその3区を走って雪辱を果たし「大学最後のレースをしっかり走って4年間の集大成にしたい」と意気込んでいる。彼の走りも楽しみだ。

青山学院大学

黒田朝日:出雲駅伝2区1位、全日本2区は区間新の2位、「MARCH対抗戦」でもパーソナルベストを更新するなど、どんどん成長を続けておりすっかりエースの風格を感じさせる。「2区でも上位で走れる自信はあります」という黒田選手ですが、はたして2区の起用はあるのか!
太田蒼生:99回の箱根4区2位、全日本7区5位と安定の走り、原晋監督から駅伝男と呼ばれるほど信頼が厚い。黒田朝日選手とともに青学復活のカギを握っている選手だ。

中央大学

吉居大和:古豪の完全復活のカギは、エースの吉居の力は絶対に欠かせない。「100回大会で優勝することを目標にやってきた。笑って卒業できるようにしたい」と言っている。また、「前回でエース区間を走っているからにはもう一度走りたい気持ち。区間新記録を狙っていきたい」と言っており本選での活躍を期待したい。
吉居駿恭:前回4区で箱根デビューし1年生ながら区間5位と健闘。出雲は2区で区間11位と苦戦したものの全日本では1区で3位と好走した。「箱根は一番狙っている駅伝なので集中して臨みたい」と言っており、弟の方もやる気満々と行ったところだ。兄弟の襷リレーはあるのかにも注目だ!
湯浅仁:大学で急成長した遅咲きの大器だ。主将の大役を任された今季は目を見張るような成長曲線を描き、箱根駅伝優勝への欠かせないキーマンとなっている。全日本のエース区間の7区を区間2位と好走。駒大の鈴木芽吹選手を上回るタイムを出せたことで自信を深めたのは間違いない

東京農業大学

前田和磨:6月の選考会で10000mでU20日本歴代2位となる28分03秒51を叩き出し、箱根駅伝予選会ではハーフマラソンのU20日本歴代2位となる1時間1分42秒の爆走を見せた。東農大を復活させた立役者といっても過言ではない全日本2区でも従来の区間記録を更新するタイムで、区間3位の6人抜きという能力の片鱗を見せてくれた。箱根でも華の2区を任されるのは濃厚ですが、きっと好走を見せてくれるはずだろう。

順天堂大学

三浦 龍司:8月の世界選手権男子3000メートル障害で6位入賞の実績を持つ超一流のアスリートだ。長門俊介監督も「オリンピアンでもある三浦が、どのようにチームを勢いづけるかが鍵」と言っているだけに、彼の最後の箱根の走りに期待したい。
吉岡大翔:13分22秒99の5000m男子高校記録を持ち、10000mは順大記録会(2023.06.10)で28分46秒95のPBを記録しています。主将の三浦龍二も「練習の質も爆上がり。お互い引っ張り合えるから勝手に上がっちゃう」というほどチームにも変化をもたらしている。全日本では区間14位と振るわなかったが、実力はある選手なのでここ一番に期待したい。

早稲田大

工藤慎作:日体大競技会(2023.04.22)で28分31秒87のPBを記録。出雲駅伝では4区10位、全日本では4区13位とまずまずの走りを見せた。「工藤は、塩尻(和也・富士通)君みたいなタイプ。失礼な言い方だけど、パっと見は速そうに見えないけど、走ったらめちゃめちゃ速い。工藤も普段はふわっとしていて、そんなに強そうに見えないんですけど、走ったら怖いくらいの強さを見せられる選手(花田監督)」との談話を出しています。
長屋匡起:日体大競技会(2023.04.22)で29分42秒54のPBを記録し、ロードの強さを評価されて出雲駅伝でアンカーとして起用された。6位で襷をもらうと前を行く國學院大と青学大を追い、10.2キロの最長区間を淡々と走った。最後は青学大の背中が見えるところまで迫る好走を見せた

創価大学

小池莉希:記録会(23.09.24日)で5000m13分34秒82というU20 歴代9位のタイムを叩き出した。7月のホクレン深川大会で出した自己ベストを20秒も短縮し、好調を維持して出雲駅伝に起用されて2区を5位と好走した。全日本では4区16位とイマイチだったので巻き返しを期待したい選手の一人だ。
吉田響:今春、東海大から編入し、出雲と全日本ではともに5区で区間賞と早くも主力として活躍している。東海大では1年時の箱根駅伝で5区区間2位の結果を残した実力者だが、その力は本物だと思って間違いないだろう。
吉田凌:吉田響選手に触発され、出雲で吉田響から襷を受けてアンカーで準優勝のフィニッシュしたことが自信となっている。プレッシャーはあったが自分の力を100%出せたと言っており、「今はチームを引っ張る責任感があります。120%の力を出したいと思います」と頼もしい。

日本大学

シャドラック・キップケメイ:予選会で5位に入り日大が4年ぶりに本選出場を決めた原動力は、間違いなくこの選手の存在無くしてはなかったと言っていいだろう。本線では間違いなく2区を走ると思われるので、彼の走り如何で往路の成績に波乱が起こる可能性を秘めている

立教大学

中山凜斗:関東学生連合の一員として4区を走り、チームで唯一となる3度目の箱根駅伝を走る中山凜斗。「後輩にシード権を残したい」という強い思いと、監督を解任された上野裕一郎氏への新たな人生の旅立ちへのエールとしての熱い走りを期待したい。

エントリーについて

チームエントリーと区間エントリー

箱根駅伝のチームエントリーとは、あらかじめ出場する選手を登録しておかなければならないというひとつのルールで、出場校が登録できる選手数は16人までとなっています。

今回はチームエントリー(正競技者10名・補欠競技者6名以内)が12月11日で、例年よりも1日遅くなりましたが区間エントリーは例年通り12月29日です

往路・復路とも、当日のメンバー変更はレース開始1時間10分前(6時50分)まで受け付けられますが、交替は6名まで可能で1日最大4名までとなっています。他の大学の戦略を探るためにあえて主力を補欠に回しておき、レース当日の朝にメンバー変更をするというチームもあります

しかし、正競技者同士の区間変更は認められませんので、監督は選手の体調をしっかり把握しておかなければなりません。

「箱根駅伝 2024」のチームエントリーを確認する ➡ 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト

往路で起用される選手はどんなタイプ?

往路の選手はスピード能力が高く、集団に絡んで競ってもしっかりと走れる選手が起用されます。また、勝負を左右する1区、2区、5区があるので監督の信頼が厚い選手が多く揃っています。

襷をもらったときに前に選手がいると、駅伝のセオリーではまずは前に追いつかないといけませんし、さらにもっと先に行っている選手がいる場合は、そこが勝負どころの区間だとあと先考えずに突っ込んでいかないといけないので相当の実力が必要です。そういう意味では、往路に強い選手が集まる傾向はあります

復路で器用される選手はどんなタイプ?

逆に復路は、一斉スタートは別にしてほぼ前後に選手がいないことが多いので、単独で走ることを気にせずにイーブンペースで走れる選手が起用されます。

ひとりで淡々と20キロを走りきるみたいなイメージで、しっかりタイムを刻みながら自分のペースで走ることができる選手が理想的です

往路5区の“山の神”は?

過去に、順天堂大学の今井正人選手や東洋大学の柏原竜二選手、青山学院大学の神野大地選手らが滅法幟に強いいわゆる“山の神”として降臨し、5区での善し悪しがレースに大きな影響を与えると考えてきましたが、はたして今回もそういう傾向はあるのでしょうか。

中央学院大学の川崎勇二監督は、“もう山が勝負の時代ではない”と分析しています。

その理由としては厚底シューズを挙げ、「厚底効果は山で顕著で、勝負のポイントは平地に戻ってます」と言われており、続けて「“山の神”と言っても、彼らは強豪校の2区も走るエースです。いまの5区は、ウチの選手でも十分勝負できている。山で差はつかなくなった」と断言しています。

ひょっとすると、昔のように再び2区、3区のエース区間に焦点が当たり、かつての順大と駒大対決のように復路勝負に戻るかもしれません。

そういった意味では、今回は5区の山登りの記録にも注目して見てみるのもいいかもしれませんね。

優勝校を予想する

11月5日に行われた全日本大学駅伝から箱根駅伝まではおよそ2か月しかないので、体力の戻り具合やコンディション調整など、全日本大学駅伝で好成績を残した選手がそのままエントリーできるかどうかは分かりません。

そして全日本大学駅伝は8区間106.8㎞ですが、箱根駅伝は10区間で217.1㎞と走る距離は倍になることで、1区間あたりの距離が長くなり選手に求められる能力も微妙に変わってきます

さらに言えば往路の5区には箱根の山があるので、実力が一歩抜けている駒澤大学が必ずしも優勝に近いとは言えないと思います。

データだけで優勝校を予想するなら駒澤大学でしょうが、駅伝は何があるか分かりません。だから面白いのかもしれませんがw

優勝は駒澤大学か⁉

とはいえ、今の駒澤大学の選手層を見ると穴はないように思えます。優勝候補の一番手はやはり駒澤大学ではないでしょうか。

ライバルの青山学院大学の原監督からも「学生駅伝界で史上最強のチーム」と言わしめた、今の駒澤大学の実力は否定しようがありません。箱根を勝って2年連続3冠はかなりの確率で達成できるのではないかと思います。

唯一の不安要素としては出雲、全日本ともに圧勝なので他校の背中を見ていないこと。スタートで後手に回ったときに精神的にどうなるのかがポイントと思われます。ということは、1区で駒澤がトップに立てば優勝の確率は限りなく高くなるということかもしれませんね。

対抗は青山学院大学か⁉

駒澤大学の2年連続3冠を阻止する可能性があるとすれば、「5000メートルの45人の平均タイムは14分00とギネス級」の原晋監督が豪語する青山学院大学ではないでしょうか。

11月22日に行われた「MARCH対抗戦2023」でも3連覇を達成しており、選手層の厚さでも群を抜いているように思います。区間を任された選手が普段通りの実力で走ると駒澤大学に勝つことは全く不思議なことではありません。

また、「出雲で5位、全日本で2位、箱根で優勝の年があった」と言うように、原監督の選手気持ちを奮い立たせる言葉のマジックが選手を、そして箱根のレースを動かしそうな気がします。

ライバルの駒澤大学が目標に掲げている「2季連続の3大駅伝三冠」を阻止すべく、原監督の掲げた「負けてたまるか大作戦」で青学が巻き返すのかに注目したいです!

注目したい大学

青山学院大学

 10年で6回の優勝を誇る青学。「当初は出場を夢見て頑張ってきたが、今では優勝しか求められない大学に成長した」と原監督が自負するように、最強の駒澤大学を倒す一番手と周囲の期待は大きい。
 前々回の総合優勝を経験した選手も多く残っているので当然勝ち方は知っているはず。成長著しい佐藤一世選手や黒田朝日選手を軸にした布陣は、その期待に応えてくれそうな気配は十二分にありそうだ。5区の山登り、6区の山下りがキーポイントになるのかもしれないと予想する。ちなみに区間エントリーでは5区が若林宏樹選手、6区には野村昭夢選手を配しています。

中央大学

 伝統校として100回大会で勝つことを目標に掲げてきた中央大。総合2位の前回より層は厚くなって最近では一番充実しているが、前回2区区間1位で今回も2区にエントリーされている吉居大和選手の出来が命運を握りそうだ。全日本大学駅伝では3区11位と振るわなかったが、箱根には問題なく調整してくると思われる。
 弟の吉居駿恭選手の調子が良く、前回3区の中野翔太選手や全日本で好走した湯浅仁選手といったエース級の選手が、往路で面白いレースをしてくれたら王者駒澤を慌てさせるかもしれない

國學院大学

 出雲で4位、全日本では2位の青山学院大に5秒差の3位と安定しており、平林清澄選手、伊地知賢造選手、山本歩夢選手のエース三本柱が、駒沢大や他校のエースと同じ流れに乗れれば面白いレースになるのではないだろうか

創価大学

 榎木和貴監督が往路優勝を狙う上でのキーマンとして挙げるのが、東海大学から編入してきた吉田響選手だ。出雲路は5区で区間賞、伊勢路でも5区の区間記録を塗り替えての区間賞といまでは大黒柱ともいえる存在になった。
 1年時にも5区で区間2位と好走し、今回も5区にエントリーされ「最低でも69分台を狙い区間新のタイムでチームに貢献したい」と言っている。彼の加入により吉田凌選手にも好影響を与えており、チームの士気も上がっているように感じられる。

東洋大学

 前回は10位でぎりぎりのシード権確保、今季も出雲駅伝が8位で全日本大学駅伝も14位に終わり苦戦が続いているようだが、酒井俊幸監督は「チームの調子は上がってきています。学生は3位を目標に掲げています」と、いたって前向きだが、そのワケは松山和希選手の復調にあるようだ。
 1、2年時に2区で4位、5位と好走したものの、昨季は故障のため3大駅伝をすべて欠場したのが大きく響いたようだが、小江戸川越ハーフマラソンで予定通りの1時間3分32秒で走破し、しっかり1キロ3分ペースを刻むことができたのが大きい。酒井監督も2区での起用を明言しているようなので、3位を目指し一丸となったときは怖い存在だ

明治大学

 前回大会は区間賞を2つ獲得しながらも結果は12位で屈辱のシード落ち。全日本大学駅伝関東地区選考会も10位と、2008年から続いていた本戦出場を逃した。しかし、山本豪監督が監督に昇格すると走り込みを続け予選会を2位で通過。山本監督は「致命的に欠けたものがあるわけではない」と古豪の意地をみせた。
 予選会以降はチーム目標の「8位以内」に向けて調整。主将の尾﨑健斗選手が「8位に入るために全員が同じ方向を向けている」というように、優勝には手が届かずともシード権を争う戦いにも目が離せない

城西大学

 09年から男子駅伝部を率いている櫛部静二監督。高校生ランナーのスカウトの競争が激化しているなか、ブランド力で劣る城西大は育成の魅力を高校生に伝えて勧誘しているといい、箱根はあくまで通過点だという。
 「早稲田には勝ちたいですね。花田勝彦監督は同級生ですし、選手のポテンシャルも高いですからね。向こうは大砲がたくさんあって、うちは槍で戦うような選手ばかりですが、そういう中で戦うというのが駅伝の醍醐味です。早稲田には強くあってほしいし、最終的には一緒に切磋琢磨して、高いレベルで競い合いたいです」という櫛部監督にも注目してみたい。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

最後に、この記事は個々のデータと管理人の主観によるものであり、記事の中には納得がいかないというようなことがあったかも知れませんが、あくまでもレースを楽しむためのものですのでどうぞご容赦ください。

箱根を走りたいという熱い思いで一年間頑張って来た選手たちが、母校の襷を繋ぐために走る箱根駅伝が面白くないわけがありません。2024年の箱根駅伝もきっと、私たちを感動させてくれるレースが繰り広げられるでしょう。

さて、あなたの予想はいかがでしたか?

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