ペットが亡くなったら仕事はどうする?休んでも大丈夫なの?
自宅でペットを飼っておられる方は、きっとペットも家族の一員と思っておられる方が大多数だと思います。
私もいま我が家では3代目となる愛猫を飼っていますが、もちろん大切な家族です。
そんな大切な家族であるペットが亡くなった時、あなたはその日の仕事はどうしますか?
休む?休まない?
もしくは休めない?
きっと悩むところだと思いますが、それでは一般的にはどうなのかを調べてみました。
目次
仕事を休むことはできるのか
「うちのペットが亡くなったので、今日は仕事を休ませてください」
そう、職場の上司や同僚に言うことができますか?
自営業ならまだしも、サラリーマンならペットが亡くなったから休ませて欲しいとは言えないのではないでしょうか。
じつは私も飼っていた愛猫を16歳で亡くしました。
やんちゃだった彼も年齢には勝てず、次第に歩くこともままならないようになり、やがてトイレもいけなくなったのでおしめをしてあげたり、できるだけのことはやってやろうと一生懸命介護をしてきたのですが、ついに朝起きて彼のところに行ったらすでに亡くなっていたのです。
もう長くはないだろうと覚悟はしていたものの、とても悲しかったことを覚えています。
後に私の両親が亡くなりましたが、不謹慎かもしれませんがその時よりも辛かったように思います。
でも、その日私は仕事に行きました。
これまでの私の会社の雰囲気から、ペットが亡くなったから会社を休ませてとはとても言い出せなかったからです。
亡くなっていた彼の姿を思い出すたびに、涙を流しながら長い一日を過ごしたことを今でも鮮明に覚えています。
ペットは大事な家族だという主張は通るのか
ペットを飼っておられる人ならば、「ペットも大事な家族だ」という考え方はきっと理解していただけると思います。
だから、ペットが亡くなったのでちゃんとお別れし供養してあげたいと言えばきっと理解してもらえるのではないかと思えますが、現実問題としてそのハードルは結構高いようです。
私が勤めていた会社では、上司はもちろん同僚の中でもペットを飼っている人がほとんどいませんでした。
だからペットが亡くなったから休ませてとは、とても言えなかったのでした。
「ペットが死んだくらいでなんだ」「オレは親せきの不幸の時でも休まなかったぞ」といった声が出ることが、少なからず想像できたからです。
また、ペットを飼っていた人の中にも「私の時はペットが亡くなった時でも仕事を優先した」という人も少なからずいらっしゃるはずです。
それは、たとえ自分の周りに不幸があったとしても、それを表情に出さないで自分の仕事や使命を全うするのが美徳とする、いわば日本人の気質からくるものかもしれませんね。
ペットが亡くなって仕事を休んだ人はどのくらいいるの?
それでは実際に、飼っているペットが亡くなって仕事を休んだことがある人はどれくらいいるのでしょうか?
下にご紹介しているグラフは、ペット保険会社が調査した結果です。
アイペット損害保険株式会社調べ(ペットロスに関する調査)
これを見ると、ペットが亡くなって仕事を休んだという人は全体の10%、約1割程度であることが分かります。
そしてこの仕事を休んだという人のうち、「ペットは子どものような存在」だという人が23.5%、「ペットは兄弟・姉妹のような存在」だという人が 10.3%、 「ペットは友達のような存在」だという人が「6.8%」でした。
当たり前かもしれませんが、やはりペットを家族同然だと思う人ほど会社を休んでいるようです。
ただ、この調査結果からも分かるように、愛するペットが亡くなっても会社を休むということに対しては皆さんも慎重であるようですね。
今の日本の社会の現状では、ペットの死での休暇というのはまだまだそこに大きなハードルがあることは間違いないようです。
ペットが亡くなって仕事を休む時
やっぱり今の日本社会では、ペットが亡くなって会社を休むということにはなかなか抵抗があるようです。
ならばどうやって会社を休むのか、良くも悪くも社会常識の範囲の中でどのような理由付けで休みを取るのか考えてみました。
ペットが亡くなったことを正直に告げる
「大切な家族なのだから悲しくて仕事が手に付かない」という方は、正直に心身の辛さや気持ちを伝えて休みを取られることはいいことだと思います。
事実、私は仕事には行ったものの、仕事をしながらでも気が付いたら涙を流していてまともな仕事はできませんでした。
接客のお仕事や、注意が散漫になってはいけない作業が中心の仕事では、あなたが仕事をすることでかえって会社にとってマイナスになってしまう状況になるかもしれません。そのあたりを会社の上司の方にしっかり伝えましょう。
ただし、その思いがすべての人に届くことはけっしてありません。中には快く思わない人がいるということを理解して休むようにしましょう。また、会社の繁忙期にはとくに配慮が必要です。
有給休暇を取って休む
有給休暇が取れるなら迷わずに有給休暇を取りましょう。
有給休暇は会社員が自由に休むことができるという労働者の権利です。だから特別な理由がなくてもお休みを取ることができます。
ただし、基本的に有給休暇は事前に申請してから取得するという、会社の規則などがあって取りにくい場合もあると思いますが、そのときには正直に理由を伝えて休むようにしたらいいのではないでしょうか。
別の理由を告げて休む
正直に言ったらとても休めないという場合、別の理由を告げて休むという方もいらっしゃるでしょう。
推奨するわけではありませんが、どうしてもペットとの別れをしたいと思ったら私も別の理由を告げるでかもしれません。
ただこの場合も、あなたが休むことで周りの人に余分な負担がかかることをけっして忘れないようにしましょう。
まとめ
ペットが亡くなっても、今の日本社会では仕事を休むことはなかなか難しいようです。
ペットは家族だという人の方が仕事や会社を休む割合は多いようですが、正直な理由を告げて休みを取るのか否かは勤務する会社の雰囲気によっても変わってくるようです。
会社で有給休暇が取れるようであればその方がベターですが、取りづらいようなら別の理由を設けて休むのはある意味仕方がないことかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。