飼っていたペットが亡くなった時は、何はなくともまず花束だけはお供えしてあげたいものです。
また、友人や知人から「ずっと飼っていたペットが亡くなった」という知らせを受けたときも、私たちがしてあげられることは限られています。
お悔やみの言葉や慰めの言葉はもちろんですが、自分のペットだけでなく友人やの知人のペットが亡くなったときのお供えやお悔やみで送るのもお花がいちばんです。
たとえいくつものお花が被ってしまったとしても、たくさんのお花でペットの亡骸を飾ってやることができるので決して無駄になることはありません。
こちらの記事では、飼っていたペットやお友達のペットが亡くなった時の葬儀にお供えする花や、お悔やみで贈りたい花の選び方について押さえておいていただきたいポイントをご紹介しています。
ペットが亡くなったらまず花をお供えしてあげましょう
まず大前提として、ペットの葬儀にお供えする花に特に決まりはありません。
ですから飼い主さんや、お供えする人が自分の好きな花を自由に選んでも一向に構わないんです。
でも、実際に花を選ぶとなると「人のお葬式と同じでいいのか」などと迷ってしまうかもしれませんね。
そこで、ペット葬儀の際にお供えするお花選びの注意点を押さえながら、適したお花を選んでみましょう。
ただ、亡くなったペットの大きさに合わせて選ぶことはとても重要です。
大きなペットだったら大きなお花でも大丈夫ですが、小さいなペットだったら小ぶりなお花を選ぶのがベストです。
ペット葬儀でお供えする花選びのポイント
葬儀は愛するペットとのお別れの時です。
ペットが亡くなって飼い主さんはきっと憔悴しきっていると思いますが、これからの新しい生活への準備や心切り替えのためにも、ここは頑張ってしっかり葬儀を終わらせなければなりません。
ここではペット葬儀でお供えする花や、友人や知人にお悔やみで贈りたい花選びのポイントをご紹介します。
葬儀のお供え物の定番といえばやっぱりお花ですよね。
亡くなったペットへの愛情と感謝を伝えるには、きれいなお花を飾ってやることがいちばんではないかと思います。
また、花はペットを亡くした友人や知人にお悔やみとして贈ってあげても喜ばれます。
その理由は、あとに残らないので飼い主さんにもあまり負担に感じることもなく、そして花が多すぎて困るということはないからです。
では、ペット葬儀のお供えの花をはじめ、ペットを亡くした方に贈るお悔やみの花として適している花、或いは避けた方がよい花はあるのでしょうか?
そこで、ペット葬儀の際の花選びのポイントを見ていこうと思います。
ペットと縁があった花を選ぶ
いちばんいいのは、ペットと一緒に散歩に行っていた公園や道ばたにいつも咲いていたというような花はありませんか?
その花を見たら、つい亡くなってしまったペットを思い出すような花がベストです。
でも、どうしても思いつくお花がなかったら、亡くなったペットに似合った花を選んであげましょう。
あなたに一生懸命選んでもらっているというだけで、きっと亡くなったペットも喜んでくれるのではないでしょうか。
その季節で一番きれいな花を選ぶ
日本には春夏秋冬という四季があります。
ですから、ただ漠然と選ぶよりもその季節で一番きれいなお花を選ぶのがいいでしょう。
きれいなお花で囲んで送ってあげたことは、その映像とともにいつまでもいい思い出として心に残るはずです。
春でしたら、チューリップやヒヤシンスにスズラン、スイセンといったものがあるでしょう。
「菜の花畑でよく遊んだとなあ」いう記憶があるならば、菜の花を選ぶのもいいのではないでしょうか。
夏だと、向日葵(ひまわり)やポピーに百合(ユリ)などがありますが、ラベンダー畑での思い出があったらここは迷わずにラベンダーでしょうね。
秋の花だと秋桜(コスモス)や菊にバラなど、冬はビオラやパンジー、クロッカスにスイセンが代表的なものです。
最後のお別れです。その季節で一番きれいなお花で送ってあげましょう。
花言葉を意識して選ぶのもありです
きれいなお花や好きなお花も個人差がありますので、どうしても迷って決められないこともあるかと思います。
そういう場合は花言葉からお花を決めるというのもありではないかと思います。
チューリップ 「思いやり」
≪赤≫ 「愛の告白」
≪白≫ 「失われた愛」
≪ピンク≫ 「愛の芽生え」「誠実な愛」
≪黄≫ 「望みのない恋」「名声」
≪紫≫ 「不滅の愛」
ヒヤシンス 「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」
≪紫≫ 「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」
≪赤≫ 「嫉妬」
≪ピンク≫ 「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」
≪白≫ 「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
≪青≫ 「変わらぬ愛」
≪黄≫ 「あなたとなら幸せ」「勝負」
スズラン 「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」
スイセン 「うぬぼれ」「自己愛」
≪黄≫ 「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」
≪ラッパスイセン≫「尊敬」「報われぬ恋」
≪クチベニズイセン≫「すてきな装い」
菜の花 「快活」「明るさ」
向日葵(ひまわり)「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」
ポピー 「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」
≪赤≫ 「慰め」「感謝」
≪白≫ 「眠り」「忘却」
百合(ユリ) 「純粋」「無垢」「威厳」
≪白≫ 「純潔」「威厳」
≪赤・ピンク≫「虚栄心」
≪黄≫「偽り」「陽気」
≪オレンジ≫「華麗」「愉快」「軽率」
≪カサブランカ≫「威厳」「純潔」「高貴」
≪ヤマユリ≫「荘厳」
≪テッポウユリ≫「純潔」「甘美」「威厳」
≪オニユリ≫「賢者」「富と誇り」
≪ササユリ≫「清浄」「上品」
≪クルマユリ≫「純潔」「多才な人」
≪カノコユリ≫「慈悲深さ」「上品」
≪スカシユリ≫「注目を浴びる」「飾らぬ美」
≪ヒメユリ≫「誇り」
ラベンダー 「沈黙」「私に答えてください」「期待」「不信感」「疑惑」
秋桜(コスモス)「乙女の真心」「調和」「謙虚」
≪赤≫ 「愛情」「調和」
≪白≫ 「優美」
≪ピンク≫ 「純潔」
菊 「高貴」「高潔」「高尚」
≪赤≫ 「あなたを愛してます」
≪白≫ 「真実」
≪黄≫ 「破れた恋」
バラ 「愛」「美」
≪赤≫ 「あなたを愛してます」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」
≪白≫ 「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」
≪ピンク≫ 「しとやか」「上品」「感銘」
≪青≫ 「夢かなう」「不可能」「奇跡」「神の祝福」
≪黄≫ 「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」
≪赤いつぼみ≫「純粋と愛らしさ」「純粋な愛に染まる」
≪白いつぼみ≫「恋をするには若すぎる」「少女時代」
≪トゲ≫ 「不幸中の幸い」
ビオラ 「誠実」「信頼」「忠実」「少女の恋」
パンジー 「もの思い」「私を思って」
≪紫≫ 「思慮深い」
≪黄≫ 「つつましい幸せ」「田園の喜び」
≪白≫ 「温順」
クロッカス 「青春の喜び」「切望」
≪紫≫ 「愛の後悔」
≪黄≫ 「私を信じて」
ペットの葬儀やお悔やみに適した花
まず大前提として、ペットの葬儀にお供えする花に特に決まりはありません。
ですから飼い主さんや、お供えする人が自分の好きな花を自由に選んでも一向に構わないんです。
でも、実際に花を選ぶとなると「人のお葬式と同じでいいのか」などと迷ってしまうかもしれませんね。
それでは、ペットの葬儀において適しているとされる花はなんでしょうか。
一番いいのは、亡くなったペットとの思い出がたくさんある花だと思います。
ペットと一緒に散歩に行っていた公園や道ばたにいつも咲いていた花はありませんか?
その花を見たら、つい亡くなってしまったペットを思い出すようなお花がベストです。
でも、どうしても思いつくお花がなかったり、季節によっては手に入ない花だったときは、亡くなったペットに似合った花を選んであげましょう。
あなたに一生懸命選んでもらっているというだけで、きっと亡くなったペットも喜んでくれるのではないでしょうか。
ここでは、比較的に手に入るやすい花の中でペット葬儀によく使われる花をご紹介したいと思います。
カーネーション
私がいちばんにお勧めする花がこのカーネーションです。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」で、赤はご存じのように母の日に贈る「母の愛」ですが、白は「純粋な愛」、ピンクは「感謝」という花言葉です。
亡くなったペットへの愛の深さや、感謝を伝えるのにいちばん適している花だと思いませんか。
スイートピー
スイートピーの花言葉には「別離」「優しい思い出」「門出」という言葉があります。
花言葉だけを見てもペットとのお別れの儀式には最適な花だと思いますが、心を和ませてくれるような甘い香りはお悔やみの花としても最高だと思います。
チューリップ
チューリップの花言葉は「おもいやり」です。
赤には「愛の告白」、ピンクには「愛の芽生え」、「誠実な愛」といった意味合いもあるので、その可愛らしいシルエットとともに、チューリップはペット葬儀やお悔やみの花としても人気の花です。
ひまわり
明るく元気なイメージのあるひまわりですが、ペットの葬儀では人気のある花です。
花言葉は「私はあなただけを見つめる」というので、飼い主さんにベッタリだったペットにはピッタリの花なのかもしれませんね。
ペットの葬儀やお悔やみとしては避けたい花
葬儀には欠かすことができない花ですが、どうやら花の中には葬儀やお悔やみには適さない花もあるようです。
奇麗だったからとか、手ごろな花がなかったからといったことで選んでしまうと、せっかくの好意が逆にあだとなってしまったり、最後のお別れのセレモニーに水を差してしまいかねません。
そういうことがないよう、お花選びは慎重に決めたいものです。
色の濃い花に注意
まず気を付けたいのがお花の色です。
赤や紫といった、色が濃いお花と一緒にペットのご遺体を火葬してしまうと、ご遺骨に花の色が移ってしまうことがあるといいます。
飾る目的なのであれば問題ありませんが、副葬品としてお供えする花の場合は濃い花ではなく、淡い色合いの花を選ぶ方が無難です。
ですが、その花がペットとの思い出が深い花の場合は、少量だと一緒に入れてやることも可能のようですが、事前に火葬のスタッフさんに確認を取った方がいいでしょう。
ただ、お悔やみとして贈るのであればやはり淡い色合いの花がいちばんです。
造花はNG
素材が合成樹脂の造花は燃焼時間が長くなったり、ものによっては異臭が発生したりすることがあるので、一緒に火葬する副葬品としてはNGとなっています。
ただし、折り紙や紙製の造花であれば一緒に入れてあげても問題はありません。
小さな子供さんや、工作が得意な方は真心を込めて造花を作られるのもいいのではないでしょうか。
亡くなったペットもきっと喜んでくれるはずです。
庭に自生している花
亡くなったペットが、よく遊んでいた庭に咲いている花を一緒に入れてあげようと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、自生しているお花には虫がついていることが多く、安置しているときにご遺体が傷んだり、火葬したときにご遺骨に影響が出てしまうという心配があります。
できるだけ庭の花や自然に咲いている花を飾らないようにした方がいいのですが、どうしてもこだわりが強い花でご遺体と一緒に入れてあげたいという場合は、よく洗って花に付着している虫やゴミを洗い落とすようにしましょう。
まとめ
飼っていた愛するペットが亡くなった時や、友人・知人から飼っていたペットが亡くなったという知らせを受けた時は、とにかくお花をお供えするのが一番です。
なぜなら、火葬する前の最後のお別れの時にペットを囲むようにお花で飾ってあげることができるので、お花はたくさんあっても無駄になることはないですし、またいただく方にもあまり負担に感じさせることがないからです。
選ぶお花は、亡くなった子と縁のあるお花があればそれがいちばん。なければその季節で一番きれいなお花を選ぶか、或いは花言葉からその子にあったお花を選ぶのもいいでしょう。
今までたっぷりの愛を感じさせてくれたペットの最後なので、やっぱりきれいな姿で送り出してあげたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。