今日は、佐賀県の“天山”に登山してきました~~~~っっっ!!
と言っても、ドライブがてらに車を走らせて車で行けるところまで行き、そこから登山して頂上でお昼ご飯を食べてこようというもので、これを果たして登山と言っていいものか自信はありませんがw
現在は天山に限らず、あちこちの山でもある程度のところまで車で行けるようになり、気軽に山に登れるようになりました。もちろん天候が変わると山は一変するので侮ってはいけませんが、近くまで道路が整備されたことで登山が身近になったのは事実です。
10月3日は登山の日。一度も登山をしたことがない方も、秋の風を感じながら天山登山に挑戦してみませんか。
天山とは
さて、天山というのは九州百名山の一つ佐賀県のほぼ中央に鎮座する山で、我が母校の校歌の中でも歌われていて行内行事として天山登山があったくらいで、佐賀県人ならまず知らない人はいない山です。
ところで、永らく私は天山が佐賀県一高い山だと思っていたんですが、実際は三番目に高い山だということを知り個人的には複雑な感じです。上の画像も高く見えている山はじつは“雨山”という山で、天山はその右側の山になります。
さて、アラフィフ親父の久々の旅日記です。その興奮をお伝えすることができれば幸いですw
天山登山 初心者におすすめ
標高1,046mの山なんですが、8合目に駐車場があるので簡単に山頂まで行けるので初心者におすすめのコースです。
近くまで自動車で行って、そこから歩いて登ることができる天山登山は、標高差が200m以下なので冬のシーズンでなければ子どもでも比較的楽に登れる山なので、とくに山登りの初心者の方にはおすすめな山なんです♪
天山登山 装備
すぐ近くには冬になると北麓に天山スキー場がオープンします(※雪不足により2022年1月6日に廃業しました)。もちろん人工雪設備を備えたスキー場とはいえ、寒さもそれなり凄いので冬に登るとなると降雪や耐寒の装備が必要になります。
ただ、冬山登山じゃなければそれほどの装備はいらないので、帽子、長袖シャツ、ロングパンツ、スニーカー程度の装備で気軽に登れる山ではないかなと個人的には思います。
でも、夏場であっても頂上付近は風があるので体が冷えることもあるし、天気も急変することがあるので、レインウェアやウインドブレーカーなどをリュックに入れおくことをおすすめします。
すぐ近くまで車で行けるからといって、女性の方は間違ってもかかとの高い靴などを履いて行かないでくださいねw
天山登山 ルート
佐賀県民に親しまれている山ということで、天山の登山ルートというのは比較的多いようですが、メジャーなのは次に挙げる3つのルートです。
①厳木天川ルート(唐津市側):「天山天川登山口」の天川駐車場から登ります
②天山上宮登山口ルート(小城市側):天山上宮登山口」の上宮駐車場から登ります
③天山七曲峠登山口(古湯温泉側):県道290号線を通り山頂まで繋がる九州自然歩道を登ります
①と②のルートは、ともに登山口から山頂までが約30分ほどで頂上に到達するので、初心者やご年配の方、お子様連れの場合はこちらの2つのルートがおすすめです。
③の七曲峠登山口からは約1時間40分ほどの時間を要するので、登山を実感したい人とか30分じゃものたりないという方はこちらがおすすめです。
アラフィフ親父は①の厳木天川ルートで登ることにしました。
天山天川登山口ルート アクセス
①の天川登山口は、国道203号の「道の駅厳木(みちのえき きゅうらぎ)」の交差点から北へと向かいます。
こちらが「道の駅厳木」。
富士(古湯)方面に向かいます。佐賀方面から来た場合は右折、唐津市方面から来た場合は左折することになります。
その後はそのままひたすら直進し、まずは厳木ダムを目指します。
時間があれば厳木ダムを見学するもよし。時間がなければ厳木ダムを右に見ながらさらに直進し、しばらくは民家もない山道をひたすら走り続けます。
急に道が開けたかと思うとすぐに民家が見えてきます。そして天山登山道の道しるべが道路の右側に…。
アラフィフ親父は右折してここを進んでいきましたが、ここは道路の幅員が狭いのでもう少し先にある天川バス停の先から右折した方がいいのかもしれません。こちら↓
天川登山口 天川駐車場
「道の駅厳木」から30分弱で、天山8合目にある「天川駐車場」に到着しました。
ところが、すでに駐車場はほぼ満車状態。ギリギリ20台も停めれるかどうかというところですが、あふれた車は道路上に駐車していました。
さすがに佐賀県民が愛してやまない天山ですね。私が想像していた以上に登山する人が多いようです。
駐車場はキレイに整備され、山にはお洒落すぎるようなトイレも設置してありましたが、先日の大雨の影響でトイレの下の土がえぐり取られ、土台が脆弱なので危険だということで使用禁止となっていました。
さて、今の時刻は午前11時30分。ここから頂上までは歩いて30分だから、思っていた通り12時くらいには頂上に着いて美味しい昼食を頂けそうですw
天川登山 登山道の風景
登山道入り口には杖が備わっていました。
お年を召した方や女性にはちょっと嬉しい配慮ですよね。でも、アラフィフ親父はまだ杖までは必要ないので、今回はスルーしますw
登り始めて最初の方はむき出しの赤土なんですが、しばらく進むとすぐにゴロゴロとした小さめの石がころがる道へと変わっていきます。
勾配はそれほど急だとは感じませんが、小柄な私の愛妻はやはり遅れがちw
そのうちに登山道は、雨水の流れる通り道となって土がそぎ落とされて、ゴツゴツとした岩がむき出しになった道へと変化していきます。
私のペースで登って行くと妻が転んだり躓いたりしたらいけないので、登るスピードを彼女のペースに落とすことにしましょうw
さて、林の中のごろた道を抜けて周囲が開けてくるともう頂上はすぐそこです。
あ、頂上が見えてきましたね。
さあ、ここが頂上で~す!
阿蘇惟直(あそこれなお)の墓
さて、頂上に着いて一つ気になったものがありました。それがこれ↓
「阿蘇惟直之墓」とあります。
天山の山頂にどうしてお墓が?って思ったのですが、せっかくなので記念に1枚シャッターを押してきました。
自宅に帰ってきて調べてみたのですが、阿蘇惟直(あそこれなお)氏とは鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて生存した肥後国(熊本)の武将で、討幕運動において九州に落ちてきた足利尊氏を迎え撃つことになったのですが、戦いに敗れて深手を負い、肥前国小城郡天山付近にて自害したとありました。
熊本の地元の言い伝えでは、阿蘇の煙が見えるところに埋葬してほしいと言い残して自害したいうことらしいです。
おそらく残された家来たちによって、辞世の言葉に寄り添うよう少しでも故郷の阿蘇山が見えるようにと、天山の山頂に埋葬したのかもしれませんね。
天山頂上からの展望
空はキレイに晴れ渡ってはいるものの少し霞んだ感じで、くっきりとした眺望ではなかったものの有明海と、その向こう側に雲仙が見えます。
反対側は脊振山系や福岡県の雷山などが見えます。
やはり頂上は風があるので、風よけになる岩の陰に腰を下ろしてお昼にします。
コンビニで買ってきたお弁当ですが、やっぱりこういうところで食べるのは格別ですね。あっという間にペロリと平らげてしまいましたw
お昼を食べたらすぐに下山ですw
景色を見ながら下へと降りていくので、登っていく時よりもなんだか楽しいですね♪
天山ダムや、天川駐車場を眼下にしながら下山します。
事前の情報では、9月の下旬ごろはたくさんの野草が見られると聞いていたんですが、天川登山道では枯れてしまったアザミくらいしか見られませんでしたw
唯一見ることができたお花がこれ、田舎菊(いなかぎく)というらしいです。それとどんぐりw
キレイな山野草には巡り合うことはできませんでしたが、心と体はかなりリフレッシュすることができました。
今度は春にでも登ってみようかなw