2023年9月3日のTBSの「がっちりマンデー!!」では、“令和の時代に昭和がキテる!儲かる昭和リゾート”ということで、昭和の懐かしさをコンセプトにしたことで右肩上がりに成長しているホテルが紹介されていました。
なかには一時期は閉館されていたホテルもあったのですが、昭和のコンセプトにしたことで遠のいたお客さんの足が戻り、前年売り上げから大きく伸ばしているホテルの秘密を探りました。
スパリゾートハワイアンズ
福島県いわき市常磐に所在する、大型温水プール・温泉・ホテル・ゴルフ場からなる大型レジャー施設で、前身はハワイ気分を味わえる施設として1966年にオープンした「常磐ハワイアンセンター」です。
1990年のオープン25周年を機に「スパリゾートハワイアンズ」に改名し「スプリングパーク」をオープンするなどして順調だったものの、バブル景気で海外旅行が普及し始めると本当のハワイに行った方がいいという人が増え、1992年以降はどんどん入場者が減って行ったそうです。
それを救ったのが、1997年にオープンした日本一の大露天風呂「江戸情話 与市」です。
南国ハワイのコンセプトに加えて、純和風の露天風呂温泉を中心に昭和を感じさせる催しを併せたことが合致して、昭和を懐かしむ人たちだけではなく若い人も新鮮味を感じるような仕組みが受けたようです。
シニアから親子3世代までお客さんの層が拡大したことで、売り上げが前年比1.8倍増の92億円になったそうです。
さらに、いいなと思ったのが東京ー埼玉ー神奈川ー千葉からの無料バスの送迎サービスです。交通費がかからないというのは、おじいちゃんおばあちゃんから孫までの家族にとってはとんでもないメリットだと思います。
ところが、1日1便運行のバスを使って一泊すると27時間滞在することになるので、その間に飲食したりショッピングする機会も増えることで売り上げが上がり、ホテル側にとってもメリットがあるんですよね。
ホテルニュー塩原
1200年以上の歴史を持つ出湯の里、塩原温泉の大型名門ホテル「ホテルニュー塩原」は、“昭和ど真ん中”をコンセプトにがっちり稼いでいるホテルです。
創作グルメや地元グルメなど豊富なメニューが食べ放題、館内の湯めぐりはもちろんのこと宿泊客のリピートの主役となっているのが、盛りだくさんのお芝居や舞踊ショーなどが楽しめる「塩原 鳳凰座」で、ここでもやっぱり昭和の臭いがプンプンします。
「ホテルニュー塩原」が儲かるホテルになったのは、やはり経営が大江戸温泉物語グループに変わったことが大きかったのではないでしょうか。
ホテルニューアカオ
静岡県の熱海といえば、私たち昭和生まれの年代にはリゾート地の代表みたいな言葉の響きを感じますよね。
そこに、1973年にオープンした「ホテルニューアカオ」も、相模灘に面した広大な敷地に岸壁に沿って建てられた立地が人気だったのですが、施設の老朽化やコロナ禍による業績悪化で2021年11月に一旦は営業を終了しました。
ところが、ホテル経営を手がける「マイステイズ・ホテル・マネジメント」に経営が変わったことで、大きく変身していまや右肩上がりで成長を続けているホテルです。
「ホテルニューアカオ」の売りは「メインダイニング錦」です。絵画のような絶景を見ながらお食事を楽しめる豪華巨大レストランなんですが、それだけではなく昭和のころの内装を残したというところが現代にウケたようです。
そしてもう一つは、やはり立地を生かしたたくさんのアクティビティ。「オーシャンプール」「インドアプール」「海のアクティビティ」「室内のアクティビティ」「屋外のアクティビティ」が盛りだくさんで、1日では足りないと連泊する人が多いとか。
まとめ
現代は昭和生まれの人の割合が多いので、昔懐かしい昭和の臭いがするところでノスタルジーに浸ってみたいという人は多いのかもしれませんね。
そこに目を付けたホテルが売り上げを伸ばしているのは、素人ながらなんだか分かるような気がします。
これからも、しばらくは昭和にこだわったものが儲かる時代は続くのかもしれませんね♪