新宮市 お燈まつり 2024 | 伝承の火祭りの魅力と見物ポイント!

スポンサーリンク

[AD]本ページにはプロモーションが含まれています

旅行

「新宮市 お燈まつり」は和歌山県新宮市の神倉神社の例祭で、 熊野三社で修行をしていた熊野山伏の伝統を持つ国の重要無形民俗文化財に指定されている火祭りです。

火の洗礼を受けるものとして始められたもので、昔はこの祭礼で分け与えられた火が届くまでは灯りを掲げることが禁じられていたことから、新年における“火の更新”を意味する祭りと言われています。

毎年2月6日に白装束に荒縄を締めた約2000人の上り子(のぼりこ)たちが、御神火から移しとった松明を持って神倉山の山頂から急な石段を駆け下りる勇壮な火祭りです。

こちらの記事では、伝承の火祭り「新宮市 お燈まつり」の歴史や魅力、見物のポイントなどをご紹介しています。

スポンサーリンク

新宮市 お燈まつり

新宮市 お燈まつりの歴史

お燈まつりの起源は、熊野年代記や神武東征神話の説があるが、記録に残っているだけでも1400年以上も前の飛鳥時代となります。

当時、お燈まつりは熊野神から火を頂くという神事であるとし、旧暦の正月6日に行われておりました。そのころは、上り子たちは下山すると直ちに家に向かい、真っ暗な家の中で帰りを待つ女性に火を届けていました。

女性はその神聖な火を使って家の中に明かりを灯すと、家族に熊野神の来臨を告げて無病息災を祈り、祝いの膳を囲んで家族みんなで喜びを分かち合ったと言われています。

熊野速玉大社 お燈まつり

神倉神社は熊野三山のひとつである「熊野速玉大社」の摂社で、熊野古道の中でも最たる古道といわれる神倉山(かみくらさん)の天ノ磐盾(あまのいわたて)という険しい崖の上に鎮座しています。

神倉神社が「熊野速玉大社」の摂社であることから、「熊野速玉大社お燈まつり」ともいわれています。

新宮市 お燈まつりの魅力

熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地で、538段の自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩があります。

火の威力を崇拝し畏怖し感謝するという古代人の信仰に基づいており、古代の自然崇拝に加え霊岩を神の依代として、神迎えと神おろしの行事として発生したものです。

上り子たちが538段の石段を駆け下りるときに手にした松明の火が、闇の中を滝のような勢いで流れてゆく様を「下り竜」と称されるように、闇に火の粉を撒きながら流れる炎の舞はじつに幻想的な魅力があります。

上り子は地元の人だけではなく、県外の人でも観光客の方でも参加できるのも魅力の一つです。ただし女人禁制ですので女性は上り子としては参加できません。

参加方法やイベントの楽しみ方

お燈まつりに参加したい人は事前準備など注意事項があります。「南紀・熊野お祭りガイド」でご確認ください。

南紀・熊野お祭りガイドのウェブサイトページ ⇨ お燈まつりの参加方法・スケジュール | お燈まつりガイド | 南紀・熊野お祭りガイド (nankikumano.jp)

祭りの日程と会場情報

2024年2月6日に開催予定

2023年2月6日開催のお燈まつりについては、新型コロナウイルス感染拡大防止のために上り子の参加は全面禁止となり、神社関係者のみで神事が執り行われました。

2024年については現時点禁止の文言は見られず、現在の社会の流れを見ても開催の可能性は限りなく大きいと思われます。毎年2月6日に開催されます。

お燈まつり見物のポイント・注意点

注意点としては、お燈まつりはご神火を自宅に持ち帰る神迎えの原始的な祭礼なので、一般的なお祭りとは違って夜店などがありません。飲食物など必要なものは予め準備して行かれてください。

見物についても、山の上で一斉に松明が点火され燃え上がっている様子や、その火が階段を連なって下りてくる様子を見るには、神倉神社から遠く離れた場所から双眼鏡などで見た方がいいようです。

上り子たちが続々と駆け下りてくる様子を見たい場合は、神倉神社の入り口の橋に近い場所がベストポイントです。

会場・アクセス

神倉神社:和歌山県新宮市神倉1-13-8
電話:0735-22-7059
最寄り駅:新宮駅[出口]徒歩19分
最寄りバス停:神倉神社前

神倉神社の駐車場

駐車場は2か所ありますが、どちらも駐車できる台数に限りがあるので、お祭り当日は公共交通機関で行かれた方がいいかもしれません。

第1駐車場:7台
第2駐車場:13台

タイトルとURLをコピーしました