8月26日放送のテレビ東京「新美の巨人たち」では四万温泉の「積善館」を女優の中山忍さんが訪れてましたが、とても素晴らしい和風旅館で良かったですね。
群馬県北部にある四万温泉は、昔から上信越地方における第一級の避暑地だったそうで、江戸時代から続いている老舗旅館の積善館は、現存する湯宿建築では日本最後の旅館だとして奇跡の宿と呼ばれているそうです。
「千と千尋の神隠し」の舞台の一つと言われる元禄7年創業の積善館。この赤い橋を渡るともう江戸時代へとタイムスリップしたかのようです。
思わず息を呑んでしまいそうに美しい宿泊棟は、93年前に建てられた木造入母屋造りの旅館建築で、その二階と三階は客室で、一階の積善館のシンボルともいえる「元禄の湯」は、当時では最新の鉄筋コンクリート造になっているそうです。
大正ロマネスク様式で建築されたお風呂は、温泉だけでなく蒸し湯も楽しめ、扉を閉めると内部が温泉の蒸気に満たされるので温泉の熱を利用した天然のサウナにもなるそうです。
中山さんが案内された角部屋の特別室の「茜の一」は、組子障子の細やかな細工がとても見事で、まさに日本人の美意識が凝縮されていました。一部屋ごとにデザインが異なる組子障子は、差し込む光がその形を際立たせるので宿泊する部屋ごとに楽しめそうだ。
歌人の柳原白蓮はこの積善館をこよなく愛し、昭和32年に初めて来館して以来幾度となく足繁く通い詰め、いくつもの歌を残したといいます。
積善館は夜になると幻想的な世界観が味わえるそうです。一度訪れたら柳原白蓮ならずとも積善館の虜となってしまうのかもしれませんね♪