大原はだか祭りとは、千葉県いすみ市で毎年9月下旬の2日間にわたって行われる雄壮なお祭りです。神輿が裸の男たちによって担がれるのが特徴で、この姿が「はだか祭り」という名称の由来です。
十数基の神輿が一斉に海へとかつぎこまれ、海の中を駆け巡ったかと思えば投げ上げられたりと、地域の裸衆が海の中を駆け巡りながら五穀豊穣と大漁を祈願し、海の男たちの情熱と優しさが溢れる勇壮なお祭りです。
大原はだか祭り 2024の開催日程
大原はだか祭り 2024年 開催日
・2024年9月23日(祝・月)・24日(火)
主なイベントと開始時間
・23日 15時~汐ふみ 17時~大別れ式
・24日 15時~大原八幡神社 17時~大別れ式 他
大原はだか祭りの由来と歴史
大原はだか祭りが始まった理由
大原はだか祭りは、千葉県いすみ市大原地区で行われる伝統的な祭りでその起源は古く、江戸時代中期にまで遡るとされています。
大原地区が漁業が盛んな地域であったことから、海の神様に感謝し、またその年の大漁や農業の五穀豊穣を祈るために行われるようになりました。
江戸時代からの歴史的背景
大井区の瀧内神社にある祭りの風景を措いた絵馬に文久4年(1864年)に奉納されたとの墨書があり、また、別の絵馬にも天保12年の墨書があることから、160年前の江戸時代天保年間にはすでに祭礼のしきたりや組織が出来あがっていたのであろうと考えられています。
地域文化との関係
江戸時代はこれといった娯楽もなく、この祭りが大原地区の住民の最大の楽しみとして受け継がれてきたそうで、お金を工面してでも祭りの仕度はしていたといわれ、現代でも秋の風が吹く祭りの季節が近づいてくると、地元の人々の心は祭りでいっぱいになるといいます。
大原はだか祭りの見どころ
23日の午前9時頃、大原地区の神輿十社が親神である鹿島神社に参集し神事を行ったあと、午後には大原漁港に向います。
東海と浪花の両地区の神輿もそれぞれの地区で神事を終え、大原漁港に十八社が集結して五穀豊穣・大漁祈願ののち、いよいよ汐ふみの行事へと入ります。
祭りのハイライト
汐ふみ
五穀豊穣、大漁祈願を願い十数基の神輿が一斉に海へとかつぎこまれ、怒濤の中で神輿がもみあうさまは勇壮豪快の一語につきます。
汐ふみ行事後は、木戸泉酒造前に全部の神輿がそろったあともみあいながら大原小学校の校庭へ向かいます。
神輿渡御
夕闇のせまる頃、商店街は全ての神輿がねり歩き祭り一色となり、神輿を取り囲むように隊列を形成して商店街を巡行します。
大別れ式
夕闇がせまると、花火を合図に大原小学校校庭にすべての神輿が集結し、まるで競争をするかのように校庭内を駆け巡り、見る人にあたかも戦国絵巻を見ているような錯覚に陥らせます。
やがて夕暮れになると、今度は神輿を幾度となく高々と投げ上げたり受け止めたりと、祭りはクライマックスの状態を迎えます。
魅力的な祭り歌とその歌詞
各神輿の提灯に明かりを灯すころ、秋の夜空を彩る花火の合図とともに神輿を高々と掲げ、別れをおしむ唄が歌われます。
「若けもんども 別れがつらい会うて別れがなけりゃよい」
神輿が二社三社と寄り添いながら哀調をおびた節の唄が歌われると、先ほどまでの荒々しさとはうって変わり祭りの終わりを感じて集まった人が一つになります。
大原はだか祭りの交通アクセス
交通アクセス
車でのアクセス
・京葉道路→東金有料道路(東金IC)→東金九十九里有料道路→九十九里有料道路→国道128号
・京葉道路(蘇我IC)→外房有料道路→県道21号線(茂原市経由)
・東京湾アクアライン→首都圏中央連絡自動車道(市原鶴舞IC)→国道297号(大多喜町経由)
JRでのアクセス
・外房線「大原駅」を下車
バスでのアクセス
・市内循環線「千葉銀行大原支店前」を下車
臨時・無料駐車場
臨時駐車場と無料駐車場がありますが、収容台数が少ないのですぐに満車になる恐れがあるので、なるべく公共交通機関を利用して行かれるのがベストかと思います。
また、無料駐車場は私有地との境がハッキリしないところもあるので、駐車する際は十分に注意されるようにお願いします。
いすみ市役所 大原庁舎
大原漁港駐車場
椿公園駐車場
おすすめの駐車場情報
民家の駐車場を借りる方法があります。
駐車場の心配がある場合は、周辺をリサーチして事前に駐車場の予約を取っておくのがベストです。
交通規制
大原中央商店街周辺と大原漁港周辺には交通規制がかかります。
17時以降は規制箇所が拡大されるので、付近に駐車される場合は事前に確認してください。
大原はだか祭り まとめ
裸の海の男たちの勇ましくかつ雄々しい汐ふみや、人でいっぱいの商店街を神輿が行く神輿渡御、そしてクライマックスを迎える大別れ式。
見る人すべてに元気を与えてくれるという、関東随一の勇壮豪快さを誇る大原はだか祭りに、是非一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。