2023年10月15日放送の日本テレビ「遠くへ行きたい」で、俳優の田中要次さんが訪れた愛媛県佐田岬半島の天界の村と呼ばれる名取地区の天空の石垣。
江戸時代以前からあるという石垣。路地の両側に積まれた石垣の風景は、およそ日本の国とは思えない異国の風景がとても魅力的で、一度行ってみたいなと思うような所でした。
この記事では名取地区の場所やアクセス、天空の石垣の詳細について紹介しております。興味を持たれた方、行ってみようと思われた方の参考になれば幸いです。
場所と所在地
場所:愛媛県西部から西南西に伸びる佐田岬半島西部の宇和海(南海岸)に落ちる斜面上中腹の集落
所在地:愛媛県西宇和郡伊方町名取301
アクセス
JR八幡浜駅から
三崎港フェリー乗り場から
近くの宿泊所
・えびすや旅館:6.0km
・民宿大岩:15.6km
名取地区とは
佐田岬半島は地層が褶曲して波打ったような背斜構造で、北は瀬戸内海伊予灘、南は宇和海に急な断崖となっており、主な集落が湾頭の狭い平地にある一方で斜面にへばりつくような集落も多く、名取集落もその一つで昭和50年代までは陸の孤島と呼ばれていました。
名取集落は、佐田岬半島西部の宇和海(南海岸)に落ちる斜面上の中腹にある集落で、海岸から高い位置に集落が形成されているので、まさに天界の村と呼ぶにふさわしいところです。
名取の石垣とは
名取の石垣とは、急勾配の坂に独特の石垣が積み重ねられているもので、その景観は日本の国にいるとは思えないような不思議な石垣です。
佐田岬で多く取れる伊予青石(緑色片岩)は、薄く割れやすいために石垣造りに適しているそうです。また、石灰岩の出る地層もあるので石垣に白亜の大理石が混じり、それがまた独特の景観を形成しています。
石の向きを交互に入れ替えて強度を上げる罪重ね方は安定性も高く道路づくりにも使用されていた。急斜面の多い土地に家屋を作るために巧みに積み上げてきた石垣。家屋だけでなく、みかん畑にも利用されています。
伊予青石(緑色片岩)とは
緑色片岩とは、凝灰岩(火山灰が固結してできた岩石)が地下深くに運ばれて熱や圧力の影響を受けてできた変成岩です。
緑泥石や緑れん石、角閃石、斜長石、石英などで構成されていて、圧力の影響で鉱物が一定方向に並んでいるので板状に薄く割れやすい性質があります。
緑泥石は濃い緑色、緑れん石は黄緑色や淡い緑色をしており、きれいな縞模様になっているものもあります。美しい模様の者は磨かれて石碑や建物の床に使われているようです。
まとめ
交通機関には恵まれない土地柄ですので、マイカーかレンタカーでの観光がおすすめです。
ただ、名取地区内は車での走行ができない場所もあるようですので注意が必要です。
それではどうぞ楽しい旅になりますように。最後までご覧いただきありがとうございました。