「うわ~、なんで流れんと!!」
朝、トイレで用を足して水を流したあとに私が発した言葉です。
東京から佐賀県の実家に引越して来てからそろそろ2年、なんとか田舎暮らしにも慣れてきました。
実家ではまだ下水道が完備していないので、トイレは水洗式ではなく少ない水で汚物を便槽へと流すいわゆる簡易水洗トイレなんですが、今朝は水を流しても便器の蓋が下に降りないので汚物が落ちないのです。
昨日あたりからなんだか様子がおかしいと思っていたんですが、とうとう今日は数回レバー回してやらないと、蓋が下に落ちなくなったんです。
早速ネットで検索してみると、簡易水洗トイレの便器の蓋にはバネが付いていて、通常は汚物の重みで下がって汚物を落とし、汚物がなくなればバネの力で元に戻って塞がるようになっているようです。
どうやらそのバネの部分や蓋の蝶番の部分に、トイレットペーパーなどが引っかかっていて蓋の上げ下げの障害になっているということでした。
これは大事になったと思いましたが、直噴射が出来るノズルでバネの部分や蓋の蝶番の部分を洗い流してやると大丈夫だということなのでひと安心です。
でも、じつはこの直噴射ノズルは既に自宅のトイレには取り付けてあったのです。
「以前にもこんなことがあったんだな」って思いながら、割り箸で便器の蓋を押し下げて、バネがあるであろうというあたりを目掛けて噴射!噴射!
そしてトイレットペーパーを丸めて便器に置き、レバーを押して水を流してみる。
…
…
お、、、落ちない!!
もう一度便器の蓋を押し下げると、私は手あたりしだいに噴射を試みましたが結果は同じ、というよりも余計に蓋の落ち方が鈍くなってきたのです。
「これ以上やると溢れてしまうかもしれない」
所詮素人判断では分からない部分があるかもしれないとそこで断念、専門家に任せるしかないと妻に話したときだった。
「なんか、臭くない?」
我が家のトイレは玄関のすぐ横にあるんですが、玄関付近がちょっと臭うんです。
「もしや…」
急いで玄関を出てトイレの方に行くと、なんと便槽の蓋の周りが濡れているではありませんか!!
そして、あの匂いが…。
そうです。便槽が一杯になって、中の汚物が溢れそうになっていたのですねw
業者に連絡をすると、予定日よりも早いけれどすぐに汲み取りに来てくれるとのことでした。溢れてしまったら衛生上もよくないから対処は早いようです。
思えば、今月は娘たちが里帰りしたこともあり、普段の月よりも使用回数が多くなるのと、水洗になれているとどうしても水を流す量が多くなるので、便槽が一杯になるのも早かったのでしょう。
やがて、業者の方が汲み取りに来てくれました。
通常、地域別に毎月1回汲み取りに回っているとのことでしたが、事前に連絡をすると間でもう1回汲み取りに来ることはできるんだそうです。
使用料が多いと思ったときは、どうやら連絡を入れた方が無難なようですねw
さて、本題はこれからです。
業者の方が帰られたあと、再度トイレットペーパーを丸めて流してみました。
するとどうでしょう!
便器の蓋はストンと下がり、トイレットペーパーはキレイに流れるではありませんか!
どうやら便器の蓋が降りなかったのは、便槽が一杯になってきたことにより、便槽の中の空気の量の差によって圧力の変化によるものなのか、蓋の動きが悪くなるようです。
便器の蓋の降り方が悪くなったら、業者に連絡する前にまず便槽が一杯になっていないかを確認した方がいいかもしれませんね。